「パートを2、3名雇いましょうよ。少し重労働を緩和して 将来への投資と言うか、第二のセプテンバー・イレブンの ようなものを考えましょうよ」 「そうだね。店の掃除や皿洗いをしてもらうだけでも助かるからね」 三名のパートを雇ってからは仕事に余裕が出てきた。 「今月の売り上げは320万円で、仕入れが80万円、光熱費と雑費が60万円、 パート代が75万円、残りは105万円だわ」 「これだけ忙しいんだから当然さ。光熱費について、ちょっとした アイデアがあるんだ。お好み焼きの大きさの穴が空いた、 丸い鉄板の輪を用意するんだ。その中にお好み焼きの具を流して、 鉄板で蓋をするのさ。 今までのように片面ずつ焼くんじゃあなくて、 全面を一度に焼くんだ。 味は変わらないと思うけれど、 お客の待つ時間も短縮できるし、パートの人にも焼けるお好み焼きができるって訳さ」 「それは面白そうね。店の回転率も上がるし、ストップウオッチを見ながら 一定の焼き具合に仕上げられれば、素人にもおいしいお好み焼きができるわ。 そうしたら、二号店、三号店も夢じゃあないわ」
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