二人は閉店後、丸い鉄板の輪でお好み焼きを焼いてみた。 お好み焼きの淵が固く 焼けてしまう。 カリっと焼くのは上下面だけの方が食べやすいのだ。 丸い鉄板の輪を二分割して、お好み焼きの具を流して、蓋の鉄板を置いたら 鉄の輪をお好み焼きから数センチ離す。 しかしお好み焼きの体積が一定でないと、 上側の焼き具合がまだらになってしまう。 具材の量が一定になるようなカップ を用意したら形はできたが、今度は蓋の鉄板の温度によって 焼き具合が変わってしまう。蓋の鉄板の厚さを変えたら、 今まで通りのお好み焼きができるようになった。 新しいメニューにする為に、 具材を変えるだけではなく、ダシにも鯖と鰹節風味を加えた。 トッピングにも工夫をして、デザート風のお好み焼きも試してみた。 そんな改善で、半年後には客の回転率も上がり、パートに仕入れ以外の 仕事を任すことにした。 「今月の売り上げは480万円で、仕入れが110万円、光熱費と雑費が60万円、 パート代が5人で125万円、残りは185万円だわ」 「こんなに上手くいくとは想像もできなかったな。 仕込みもパートにやって貰い楽になったから、二号店の準備をしようか」 「しばらくはこの利益をキープすることが大事だわ。それに仕入れを工夫して、 二割減は達成したいわね。二号店はそれからよ」
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